とうとうこのLSTR 3MIX-MP法という単語を乗せてしまった。けどこれには理由があるんです。
LSTR 3MIX-MP法、知ってる先生多いし、松山でもwebページで堂々と「やってます」と売りにして書いてる先生が何人もいます。しかし公式の認定医は愛媛では九大の先輩の長谷川先生と私のたったふたりだけなんです。きちっとしないと成功しないし、チェアタイムが格段に長くなるから儲からず辞めちゃう先生も多くセミナーも学会も来ない先生いっぱいいます。なのに3MIX-MP法やってると堂々と書いている。宅重先生がやめてほしいとおっしゃっているのにもかかわらず。です。
これは年に数回のセミナーだけで会得できるものではないです。やればやるほど奥が深いです。そんな簡単な治療法ではありません。私はまだまだ認定医B。教えていただいた方法を忠実守って、私意を挟まず真似をする、今の私はまだその段階です。
それでもここ1年半は神経経ぬかずに何とかやっています。根っこの先に膿が溜まっていても、LSTR 3MIX-MP法なら対処できるんです。むしろ得意といっていいと思います。ほんとに神業だと思います。こんな方法を開発された星野先生、宅重先生、そして私が以前ついて勉強させていただいた戸高先生に、感謝してもしきれません。
こんな根っこ残すの無理だから骨が残ってる間に抜いてインプラントしましょう、一本の一次オペ30万です、と、私もいってやれは医院の存続の助けになるんでしょう。でもね、インプラントはいくら上等でもとげを刺してるようなものです。しかしこれはまるで海岸でウニ踏んで足裏にとげを刺して魚の目ができているような状態で。毎月のメンテが要求されるうえ、それでもメンテがうまくいかなかったらあっという間に脱落してしまう。それなのに高価な治療費を自費で患者さんに請求する。これって現実問題どうなんでしょう。
歯の詰め物、土台がとれるというのはへたくそであると思われます。歯医者してると取れるのはとっても嫌です。けどここ一年はその変の考え方も変わりました。ものすごく長い金属の土台を入れられていて歯が取れたという訴えで来院され、みてみたら歯根が竹を割ったように縦に割れているという人が毎週数人来ます。それでも2ピースに割れてるだけならまだいいのですが、3つ4つの破片に分裂してしまっていてどうにも手を尽くせず抜歯以外の選択肢がない、そういう患者さんがとても多いのです。それで私は、歯の土台は(取れないに越したことないですが)取れてもいい、歯根が割れなければまだリトライできる!と考えるようになりました。もし破折してもベスト尽くして。患者さんの歯を残したいんです。歯根が割れると割れ方によってはどうにもできなくなるので。
けど、私、まだまだです。
実は最近は3MIX-MP法で大きな失敗はないのですが、しかし歯冠save pulp法でやっぱり痛みが取れないこともあって。3MIX-MPのドラッグデリバリーシステムでは最低2日はかかります。それから治癒に至るので、待つことがとても大事なのです。しかし私の手技が甘いため貼薬する場所がいけなくてセメントで蓋するときに流れてしまってたり、診断も甘かったり。
とにかく
いまできるベストを尽くしてないと上達なんてしない。
これはイチローも言ってましたが、私もそう思います。
この信念が自分にプレッシャーを自分で与えてるんですよね。6割くらいの力で通常のやり方で一人あたり5~10分で回していたらいいのでしょうけど。できないんですよね。私。性格的に。たぶん。