ホワイトニング

ホワイトニング

当院ではホワイトニング(歯の漂白)に力を入れています。患者さまもかなり多いです。毎日誰か1人~3人はやってるような感じです。
これは、歯はなるべく削らない、詰めない、被せない。この信念に基づいた、保存的かつ審美的治療であると考えているからです。

ホワイトニングのコンセプトは、歯を白くするというよりも明るくする、明度(brightness)を上げることが主体となっています。
歯の色を明るくし、輝きを出すことです。明度のいちばん弱いのは黒であり,いちばん強いのが白ということになります。例えば現在のパソコン等において明度は256段階の強さで表示、記録、印刷できるようになっています。

歯の明度が重度に弱く、暗い場合、表面を削って白い陶材を貼り付けるラミネートべニアか大きく削って、場合によっては神経も抜いてセラミッククラウンを被せるかこの2択を奨めてくる歯科医師が多いと思います。私も、本当に見かけ「だけ」をきれいにすることを最優先するのなら、そうします。

しかし、見かけだけきれいにするだけでいいのでしょうか?
歯がどのくらい長持ちするのか、longevityを考えると削って貼り付けたり被せたりすることが最善の治療法とは言えません。
ホワイトニングは他にも増して特に有意な利点があります。
それは「歯質を少しも削ることなく被せることもなく、明度だけを変えることができる」ということです。
不可逆的な処置、つまり削って貼り付けたり被せたりする前に歯を一切削らず歯質を保存したまま明度だけを変えることができるホワイトニングを試してみませんか?虫歯でもない、ただ色が暗いだけの歯を削って何かを貼り付けたり被せたりすることはエナメル質という歯にとっての最強のバリアを剥ぎ取ったうえに接着剤を介して虫歯菌を誘導し、ひいては抜歯へと進んでしまう「歯のライフサイクルの悪いほうの流れ」に乗せてしまうと考えています。

ホワイトニングは環境光の加減も、薬剤効果の度合も、個人差も個歯差もあることから1回の施術でどの程度明るくなったのか明瞭にわかりにくいことが欠点です。そのため専用のカメラ(オリンパス社のクリスタルアイ)を用いて環境光をカットして撮影し専用のソフトウェア上で、歯の明度を施術前後で比較いたします。これによってどの程度明るくなったのかがわかります。

ホワイトニング(歯の漂白)は大きく分けてバイタルブリーチ(オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング)、ノンバイタルブリーチ(ウォーキングブリーチ)に分けられます。大きく分けてオフィスホワイトニング、ホームホワイトニングに分けられます。

バイタルブリーチ vital bleach

生活歯の外側から漂自する方法でエナメル質内にある色素の漂白を目的とします。

オフィスブライトニング office brightning

ホワイトニング 歯科医院内において、高濃度(44%)の過酸化尿素、30%の過酸化水素水を数滴、光触媒として酸化チタン粉を用いて練和した薬剤を貼薬、470nmの青色LEDを当てます。
光 (hν)と熱(㊖)が加えられることで化学結合が二者に均一に解裂(ホモリティック解裂)不対電子ができハイドロキシラジカルが発生(H2O2→2HO・)、これにより歯の中に存在する有色物質の分解、漂白作用を生み出します。
基本的にハイドロキシラジカルは歯の中の有機物に作用し無機物を含むエナメル質表面に対しては無害であるとされています。

ブライトニング(8分2セット10000円)

オフィスホワイトニング office bleach

オフィスブライトニングを3回以上行って、染みるのに慣れてきて、さらに上を目指す方向けに、Opalescence Boost PF 40%に光触媒として酸化チタンを練和塗布光照射を行います。10分間1クールです。

ホワイトニング(10分1セット12500円)

ホームホワイトニング home bleach

 第1回目の来院時に、上下顎の型を取らせていただきます。
その型から起こした模型を用いて、患者さま専用のトレーを作成いたします。
2回目来院時に、専用のトレーと過酸化尿素を基にしたジェルをお渡しし、使用方法の説明をさせていただきます。
過酸化尿素ジェルを入れたトレーを口腔内に装着してしばらくたつとトレーの中にしみこんできた唾液中の水分と過酸化尿素が反応しハイドロキシラジカルが発生漂白作用を生み出します。
ご家庭で安全に行うため、このとき発生するハイドロキシラジカルはオフィスホワイトニングの約1/3程度となります。
効果を感じられるスピードは緩やかになりますが、濃度が低いぶん粘膜などへの影響も少ないです。痛み等なければ1か月間ほどは装着していただきます。
時間をかけて漂白されるぶん、後戻りもオフィスホワイトニングより少ないとされています。
次回来院時に歯の漂白状態と歯周組織に対する影響を診査します。

ノンバイタルブリーチ nonvital bleach

神経の死んだ失活歯を歯髄腔の内側から漂白する方法で、象牙質内にある色素の漂白を目的とします。

ウォーキングブリーチ walking bleach

神経の死んでいる失活歯根管の根尖部まで緊密に根管充填したうえで根管の中ほど、歯茎のラインより下まで再度穴をあけ、過酸化水素水と過ホウ酸ナトリウムを混和したものを注入、その上からセメントでフタをします。
ホーム、オフィスホワイトニングのエナメル質への漂白と異なり、歯の内側から象牙質を漂白することを目的としています。
週1回程度の薬剤の入れ替えを3〜8回程度行えば、ある程度明度が上がり白くなります。
表面からの漂白となるオフィス、ホームホワイトニングとの併用も可能です。

 一気に漂白したいとき、例えば成人式や結婚式などでお写真を撮る前などではオフィスホワイトニングを行う方が早く明度を上げることができます。
逆に日ごろから白い歯でいたいとお望みなら、ホームホワイトニングでじっくりやるのがよいでしょう。両者を併用するとより効果的です。

どこまで簡単に白くなるかというのには個人差、個歯差があります。エナメル質が厚ければそれだけ効果が出やすいです。
つまり、エナメル質の薄くなった高齢者の方よりも、20代の方のほうが歯頚部や切端部よりも、歯の真ん中あたりの方が白くなりやすいということです。上顎の左右3番(糸切り歯)もエナメル質が厚いので、効果が出やすいです。逆にエナメル質形成不全症など、エナメル質が薄い場合には効果も低くなります。超重度の変色、例えば学童期のテトラサイクリン系抗菌薬内服によって暗くなった変色歯においても今のホワイトニングは日々進歩してきており、回数を重ねれば白くできます。

上下前歯12本を、歯を削ってラミネートべニアやセラミッククラウンで色合いをなおした場合、1歯約10万円、12本で約120万円といった超高額になってしまいます。
しかも何十年か後に虫歯等になってしまい、やり直さなければならない可能性もあります。しかしホワイトニングを何度も何度も繰り返し行ったとしてもそこまでの金銭的負担はかからず、歯を残すという観点からも、ホワイトニング材による殺菌効果も含めてメリットが多いと考えております。
120万円をオフィスホワイトニングのみにつっこんだとしたら100回分にもなります。歯を白くするのに通常そこまでかかることはありえません。
一時的に横縞やまだら模様(子供のころのエナメル質形成時の状態による)が出ることもありますが超重度の変色歯も、長くても4〜6か月もかければ歯を一切削らずに明るく白くすることができます。ましてや、普通の歯であれば、驚くほど白くすることも可能です。

ただし、大きなクラック、虫歯などがあれば、施術中にしみて痛みがでる事もあります。その旨、施術前にお伝えし、処置の必要な虫歯があれば、とって埋めてからの施術となります。(色が明るくなることを見越して、明るめの色で埋めます)
術中、痛みあればすぐブザーを鳴らせるようリモコンのボタンを持っていただいて安心してリラックスして施術を受けることのできるように配慮しております。
また、無カタラーゼ症、妊婦の方に対しては禁忌となります。

  1. 価格

価格

  1. オフィスホワイトニング Office Brightning (過酸化尿素44%ベースの薬剤塗布光照射8分間を2回・¥10,800)
  2. オフィスホワイトニング Office Whitening (Opalessence Boost PF 40% 薬剤塗布光照射10分間を1回・¥12,500)
  3. ホームホワイトニング Home Bleach (型取り¥2,000、トレー、ジェル2本セットで¥32,000)
  4. ウォーキングブリーチ Walking Bleach(根管充填までは保険診療。その後初回¥5,000、以後、薬剤交換ごとに¥1,000)

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