口腔外科

口腔外科(親知らずは別項目にて詳しく説明)

当院では上下左右の親知らずの抜歯、顎関節症などの治療を行っております。
これらは保険診療での治療となります。

顎関節症の症状は、口を大きく開くと顎の関節がカクカク音がする程度のものから大開口時に疼痛を訴える場合、ひいては、耳鳴、偏頭痛、倦怠感、眼精疲労、肩こり、手のしびれが起き気持ちがいつも暗く沈んでしまい何もやる気がしないといった状態にまで至る場合もあり抑うつ、パニック障害、全般性不安障害(不安神経症)など不定愁訴で心身医学的失調をきたすこともあります。また、咬み合わせがおかしいことが原因で歯がしみることも噛んだら痛いなどということも起こります。口腔内には50~100億もの細菌がいて、患者さんが冷たいもの、熱いものしみるというと「細菌性の疾患」、つまりむし歯などをまず疑ってしまいますが、目で見てもレントゲンとっても何もない、そういう時には「力のコントロール」ができていないがために痛みが出ている可能性もあるのです。詰め物をかぶせたけど痛い、しみる、そういうときにもあり得る話です。口腔顎顔面領域の痛みは第5脳神経の三叉神経がつかさどっています。つまり脳から直接出ている神経が脳幹の三叉神経脊髄路核などを経由して痛みを伝えます。この点で、手足指先などとの痛みとは、痛みの性質自体から考え方を変える必要があると考えています。なので、何もないのにしみる、痛いという場合に、従来法のように「まずしみ止めを塗る→だめなら削って埋める→それでもだめなら神経抜いて痛みをとめてしまう」などという暴挙に出るべきではなく、まずはかみ合わせをみることが大事であるとおもいます。

20歳代と50歳代の女性に二峰性に多くみられ原因は歯科治療時の詰め、物かぶせ物の高さがあっていない等という医原性のものから変形性顎関節症、関節円板障害、咀嚼筋障害、関節包・靭帯の障害、そしてその他、外因性および内因性の外傷、口腔および全身的悪習壁(頬杖をつく等)精神心理的緊張、ストレスなど多数の因子が関与して発症、増悪すると考えられています。

治療の対象となるのは、日常生活上で何らかの障害が認められる場合となります。
疼痛を伴わず40mm以上の開口が可能で患者さんも気にはならない関節雑音程度なら、治療の対象とはなりません。

治療の目的としては、短期的には顎関節部、咀嚼筋部の病態改善を図り、各種症状の緩解、消失をはかります。
基本的に大部分が原因不明の症状となるので、対処療法を優先し、保存的治療を行います。

・バイオフィードバック療法、およびバイトスプリント療法
・カウンセリング(症状増悪の不安を取り除くように)
・ホームケア(歯を意識的に離し、顎関節への負担を軽減するよう心がけること等)
・薬物療法(消炎鎮痛剤の内服)

を適宜用いて行いっていきます。

顎関節症の影響でおかしくなった状態が、本来の健康な状態に戻るためには顎関節症が発症はじめてから治療が開始されるまでの期間と同じくらいの年月が必要となる場合が多いです。つまり、1年前から顎の関節が痛くてようやく気になって来院されてバイトスプリントを作成し夜装着してもらいはじめても症状の消失には1年近くはかかってしまうということです。それでもだめなら、そこで咬合の調整に手を付けることになります。
また、顎関節の異常が進んでしまっており、抑うつ、パニック障害、全般性不安障害(不安神経症)などで薬物に依存している体質になっている場合、まずそちらを治す必要があります。

顎関節症

そのほか、顎の関節が外れて自分で口が閉じれない(顎関節脱臼)場合は非観血的徒手整復法を行います。口腔外科手術としてはそのほかにも余分な歯が埋まっている場合(過剰歯)の抜歯や炎症の消炎、嚢胞、良性腫瘍の摘出などもおこなっております。

また、必要な場合には歯科用インプラントの埋入も行っております。
インプラントについては埋入する手術自体よりもその後のメンテナンスにおいて患者さん本人がインプラントを埋入してくれた先生のところで定期的、継続的に検診を受け続けてくださる意識が絶対に必要です。そのため、ここ数年は埋入していないし、患者んからも入れてほしくないといわれることがおおいです。

また、私たち歯科医師の側からしても他の先生がうったインプラント体は視診、レントゲン写真でみてもどこのメーカーのどのインプラント体を使っているか明確にはわからずとりあえず、医院においてあるインプラントメーカーのネジ回しをすべて試してみて合えば外してきれいにできるといいなぁ・・・といった状態です。
上部構造をインプラント体とセメント固定してる場合(少数歯ならいいですが)、また、ねじ止めしていてもネジが合わずに外せない場合にはインプラント用のスケーラーという超音波チップで、外側から洗浄するしかありません。これでは本当の意味でメンテナンスして維持していくことはできません。

事故などで歯を失ってしまった場合、インプラントはとても有効なのですが、歯を失う理由が、主に虫歯からきた根尖性歯周炎や歯周病が原因となることが多い現状で、自分の口の中の管理が適切にできていなくて歯を失った人にインプラントを埋入してもインプラント体は自分が失ってしまった歯よりもっと維持するのが困難となります。
高額の治療費を歯科医院に支払ったにもかかわらずインプラント周囲に炎症を起こしてしまうと体の中で、これは自分の歯が歯周病で脱落するときよりも異物としてはっきりとみなされあっという間にインプラント体は脱落してしまいます。

やはり大切なことは、自分で口腔内のメンテナンスをできる限り適切に行えること
そして、定期的、継続的に口腔内のメンテナンスを歯科で行って自分の歯を残そうという意識があること。
この予防の意識が大事です。
インプラントを必要とする状態にならないように、歯を保存できるよう予防できる人でないとインプラント埋入自体、無意味な治療となってしまいます。

インプラントはこのように、その後の生活にも大きな負担を与える治療であることは確かです。引越しをするなどで他の歯科医院に行かなければいけないとき、それまでの主治医にどのメーカーのなんというインプラントを埋入してもらったのか確認しておく必要があります。できれば、自分の口の中のインプラント体を止めているネジを外すためのねじ回しも持っておいた方がいいでしょう。
しかし、どうしても入れ歯が安定しない、ブリッジが作れない、噛めない、食事ができないといった時に必要な治療でもあります。インプラントについては自費診療となります。

口腔外科処置に関しては、いずれも鎮静、全身麻酔管理の必要のない程度範囲内での処置となります。点滴ルートを確保したうえ全身管理下での処置が必要な場合は地域連携病院に紹介させていただいております。

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